家に着くと、祖母が夕食を用意しているところだった。
「おばあちゃん、手伝おうか」
光太が気軽に台所に立って、使い終わったなべやボールを洗い始めると、祖母が感心した顔をして言った。
「おやおや、ずいぶん手ぎわのいいこと。家でもやってるのね?」
「うん、まあね。明日の朝はみそ汁作ろうか? いものつるでもできるよ」
「そんな。戦時中じゃあるまいし」
祖母が笑った。光太はうっかり本気で言ってしまったが、祖母には冗談だと思われたようだ。
夕食を食べながら、祖父が言った。
「光太。少し大きくなったか? 来た時は気づかなかったが……」
「そうかな」
光太が首をかしげていると、祖母も言った。
「体だけじゃなくて、ずいぶん大人になったように感じるわ」
「苦労したんだろう。おまえの父さんが事業に失敗してからは、貧乏続きだったからなあ」
「ほんとに、よくがんばったわねえ……。美鈴(みすず)さんも、あなたも……」
祖母が思い出すように、やさしく包むようなまなざしで言った。
光太が四才になったばかりのころ、父の元太(げんた)が始めた会社が倒産して、多額の借金ができた。元太の大学時代の友人が見かねて仕事を紹介してくれた。母の美鈴も毎日夜まで働いた。
しかし、二人の給料はいつも返済に消えていき、一家の暮らしはどん底に近かった。ときどき、両方の親がお金を送ってくれたおかげで、生活が行き詰まることはなかったが……。
幼い光太のために、もう少し甘えてもよかったのかもしれない。しかし、真面目な元太夫婦は、感謝しつつも親に負担はかけられないと、必要以上の援助はていねいに断るのだった。
「まあ、許してやってくれ。元太は、おれに似てがんこ者だから。おまえの合気道の月謝だけは払わせてくれたが……ま、あれはじいちゃんが言い出して無理に頼んだことだからな……」
「だいじょうぶだよ、おじいちゃん。このごろは、父さんの新しい仕事がうまくいって、ずいぶん余裕があるんだよ。ほら、ぼくも私立の学校にまで行かせてもらえてるし」
それを聞いて、祖母は涙ぐみそうな声で言った。
「あなたは、小さい時はとっても愉快な子で、おばあちゃんたちが行くと、よく落語家のまねをして笑わせてくれた」
「そうだったなあ。おまえはひょうきん者だったからなあ」
「それがだんだん、あまりしゃべらない子になっていくみたいで、見ていてつらかったわ」
「そんなことはあんまり心配してなかったけどな。光太は光太だから」
すると祖母が箸を止め、祖父を向いて言った。
「でも、あのときは本当に心配したわよ。美鈴さんが泣きながら話すもんだから……」
「そうだったなあ。あのときはじいちゃんも、まさかそこまで貧乏させてしまったかと後悔した……」
五年生になってすぐのころだった。
アパートのとなりの部屋に、お世話になっている家族があった。鍵っ子の光太を気にかけてくれて、一度親の帰りが遅かった時には、夕食をごちそうになったこともあった。武蔵(むさし)という五才の男の子がいて、『にいちゃん、にいちゃん』と、弟のようになついていた。
ただ、一つだけ気がかりなことがあった。夫婦はふだんはとてもいい人たちだったが、夫にあたる人は気分の浮き沈みが大きい人に見えたことだ。
きげんが悪い時などに、奥さんの連れ子の武蔵をひどく叱っているようで、たまに聞こえる大声が光太の心を暗くすることがあった。
ある日、光太が学校から帰ると、武蔵がやって来てそっとドアを開けた。おもちゃの箱を見せて、少し赤い顔をして言った。
「にいちゃん、これ作って。いっしょに遊ぼ」
ロボットを組み立てて遊ぶ合体物のおもちゃだった。
「すごいね、これ。今人気だよね。でも、高いよ。よく買ってもらえたなあ」
感心してそう言うと武蔵が下を向いたので、光太はハッとした。もしかして……。
「武蔵ちゃん、これ、ほんとに買った? いくらだった?」
武蔵は答えられなかった。やはり、黙って持ってきたようだった。武蔵の両親はまだ知らない。
「武蔵ちゃん、これお店に返さなくちゃ。……お店の人が困るからね」
どうすればいいのか考えたが、「とにかく、早く返さなくては……」それしか頭に浮かばなかった。「今なら、そっと元あった所に戻しておけば何事もなくてすむ……」それが一番いい方法に思われた。
武蔵に店の名前を聞くと、急いで一人で返しに行った。走ったので心臓がドクドクしていたが、店に着くと、さらに緊張で胸が苦しくなってきた。
「見つかったらどうしよう。ぼくがとったって思われる」
ごくりとつばをのみ込んで入って行った。ここだと分かると一度うろうろして、近くに人がいないのを確かめた。「今だ!」しかし、手が震えた。箱が袋に引っかかってすぐに出てこなかった。あせって袋を広げていると、背中に人の気配がした。
「ちょっときみ、何をしているの! それはお店のじゃないの?」
「ぼく、とってません。返してるんです」
「返してるってことは、とったってことでしょ」
光太は、言葉に詰まった。
「まあいい。とにかく見せてごらん」
ちゃんと見せれば帰してもらえると思ったのだったが……。よく見ると、箱の裏側に小さな傷が付いていた。武蔵がとちゅうで落としたのだろうか。分からないが、もう言いわけはできなかった。これでは売り物にならないから買ってもらうしかないと、店の人が母親の職場に電話した。
あわてて美鈴がやって来たが、光太はうつむいて何も言わなかった。美鈴は手を光太のひざに押し当てて、声を震わせた。
「どうして……」
叱る声ではなかった。胸が締め付けられていた。貧乏が光太にこんなことまでさせてしまったと思って、美鈴は自分を責めていた。
その夜、たまたま光太の祖母から電話があったが、「なんだか元気がないね」と言われて、美鈴は思わず涙声になってしまった。
その声を聞きながら、光太の胸も震えていた。「ぼくはとってない」と、どんなに本当のことを言いたかっただろう。でも、言葉は出て来なかった。武蔵が父親から怒鳴られるのは見たくなかった。凍えるような悲しみの中で、ひざを抱えてうずくまっていた。
遅く帰って来た元太は、美鈴から話を聞くとすぐに、「違う」と思った。小さいころから見ていたわが子が、それだけはするはずがないと――。
理由はない。親としての確信としか言いようがなかった。
元太はふとんに入っていた光太の枕元に座った。目を閉じたままの光太に静かに話しかけた。
「光太……。何かわけがあるんだろう。もしかしてだれかをかばってるんじゃないか?……どうしても言いたくなければ言わなくてもいいが、父さんは、おまえは万引きなんかしない人間だと信じているからな」
そのとたん、栓が抜けたように光太の目から涙があふれた。
翌日、おもちゃ屋の店長さんが、きのうの店員を連れてやってきた。お菓子の箱をさし出して二人並んで深々と頭を下げた。
「大変申し訳ないことをいたしました。どうかおゆるしください」
元太の言ったことが正しかった。念のため防犯カメラを確認したところ、別の子の姿が映っていたという。
平謝りで、おもちゃも引き取ると言われたが、美鈴は光太に買ってあげることにしていた。もう何年も、光太におもちゃらしいおもちゃを買ってあげていなかった。彼女は今、泣きたくなるほど光太がかわいそうに思えた。
ただ、光太自身はおもちゃがないことをそんなにつらいとは思っていなかった。おもちゃやゲームの代わりに、いつも図書室から借りてきた本を読んでいた。本の世界に入り込んで、さびしさを忘れていた。
「そんなこともあったねえ。もう忘れちゃった……」
光太が照れくさそうに頭をかくと、祖父が笑って言った。
「二度目の引っ越しは、そのすぐあとだったか?」
そう聞かれて、光太は、思い出すようにちょっと間をおいてから言った。
「うん、そう。父さんが新しい会社をおこして、近くに住んだ方がいいからって。五年生の夏休みだった」
夏休み中に急に決まった引っ越しだった。あわただしく荷物をまとめて出発した日。日曜日だったので、武蔵の両親が手伝ってくれた。
荷物を積み込んだあと、お世話になったお礼にと、あのおもちゃを渡したときの武蔵の顔がまぶたに浮かぶ……。
目を輝かせて、「ありがとう……」と笑ったが、そのすぐあとに光太を乗せた車が動き出すと、顔をゆがめてわんわん泣き出した。片手におもちゃを大事に抱えて、泣きながら手を振っていた姿が今も忘れられない。
久しぶりの、孫とのうれしい夕食にお酒も入って、楽しそうに祖父が続けた。
「新しい学校にはちゃんと慣れたろうかって、ばあちゃんが心配するから運動会を見に行ったな」
「五年生のリレーの時、あなたが立って女の子に大声で何か教えているのが見えたので、安心したわ」
「そうそう。女の子に話しかけられただけで赤くなってたおまえがなあ。しっかり何か指示してたから、びっくりするやらうれしいやらさ」
祖父がそう言って声を出して笑い、祖母もほっとしたようにほほえんだ。
「『ああよかった、もうだいじょうぶね』って言って、安心して帰ったのよ」
二人にそんなに心配をかけていたなんて、もちろん小学生の光太は知らなかった。
「そのために、わざわざ遠くから……」
今また祖父母の思いを知って胸が熱くなった。
転校して初めての運動会だったから、光太もこのときのことをよく覚えていた。
が、その年の運動会が一生の思い出になったという子が、光太のクラスにはいた。
「おばあちゃん、手伝おうか」
光太が気軽に台所に立って、使い終わったなべやボールを洗い始めると、祖母が感心した顔をして言った。
「おやおや、ずいぶん手ぎわのいいこと。家でもやってるのね?」
「うん、まあね。明日の朝はみそ汁作ろうか? いものつるでもできるよ」
「そんな。戦時中じゃあるまいし」
祖母が笑った。光太はうっかり本気で言ってしまったが、祖母には冗談だと思われたようだ。
夕食を食べながら、祖父が言った。
「光太。少し大きくなったか? 来た時は気づかなかったが……」
「そうかな」
光太が首をかしげていると、祖母も言った。
「体だけじゃなくて、ずいぶん大人になったように感じるわ」
「苦労したんだろう。おまえの父さんが事業に失敗してからは、貧乏続きだったからなあ」
「ほんとに、よくがんばったわねえ……。美鈴(みすず)さんも、あなたも……」
祖母が思い出すように、やさしく包むようなまなざしで言った。
光太が四才になったばかりのころ、父の元太(げんた)が始めた会社が倒産して、多額の借金ができた。元太の大学時代の友人が見かねて仕事を紹介してくれた。母の美鈴も毎日夜まで働いた。
しかし、二人の給料はいつも返済に消えていき、一家の暮らしはどん底に近かった。ときどき、両方の親がお金を送ってくれたおかげで、生活が行き詰まることはなかったが……。
幼い光太のために、もう少し甘えてもよかったのかもしれない。しかし、真面目な元太夫婦は、感謝しつつも親に負担はかけられないと、必要以上の援助はていねいに断るのだった。
「まあ、許してやってくれ。元太は、おれに似てがんこ者だから。おまえの合気道の月謝だけは払わせてくれたが……ま、あれはじいちゃんが言い出して無理に頼んだことだからな……」
「だいじょうぶだよ、おじいちゃん。このごろは、父さんの新しい仕事がうまくいって、ずいぶん余裕があるんだよ。ほら、ぼくも私立の学校にまで行かせてもらえてるし」
それを聞いて、祖母は涙ぐみそうな声で言った。
「あなたは、小さい時はとっても愉快な子で、おばあちゃんたちが行くと、よく落語家のまねをして笑わせてくれた」
「そうだったなあ。おまえはひょうきん者だったからなあ」
「それがだんだん、あまりしゃべらない子になっていくみたいで、見ていてつらかったわ」
「そんなことはあんまり心配してなかったけどな。光太は光太だから」
すると祖母が箸を止め、祖父を向いて言った。
「でも、あのときは本当に心配したわよ。美鈴さんが泣きながら話すもんだから……」
「そうだったなあ。あのときはじいちゃんも、まさかそこまで貧乏させてしまったかと後悔した……」
五年生になってすぐのころだった。
アパートのとなりの部屋に、お世話になっている家族があった。鍵っ子の光太を気にかけてくれて、一度親の帰りが遅かった時には、夕食をごちそうになったこともあった。武蔵(むさし)という五才の男の子がいて、『にいちゃん、にいちゃん』と、弟のようになついていた。
ただ、一つだけ気がかりなことがあった。夫婦はふだんはとてもいい人たちだったが、夫にあたる人は気分の浮き沈みが大きい人に見えたことだ。
きげんが悪い時などに、奥さんの連れ子の武蔵をひどく叱っているようで、たまに聞こえる大声が光太の心を暗くすることがあった。
ある日、光太が学校から帰ると、武蔵がやって来てそっとドアを開けた。おもちゃの箱を見せて、少し赤い顔をして言った。
「にいちゃん、これ作って。いっしょに遊ぼ」
ロボットを組み立てて遊ぶ合体物のおもちゃだった。
「すごいね、これ。今人気だよね。でも、高いよ。よく買ってもらえたなあ」
感心してそう言うと武蔵が下を向いたので、光太はハッとした。もしかして……。
「武蔵ちゃん、これ、ほんとに買った? いくらだった?」
武蔵は答えられなかった。やはり、黙って持ってきたようだった。武蔵の両親はまだ知らない。
「武蔵ちゃん、これお店に返さなくちゃ。……お店の人が困るからね」
どうすればいいのか考えたが、「とにかく、早く返さなくては……」それしか頭に浮かばなかった。「今なら、そっと元あった所に戻しておけば何事もなくてすむ……」それが一番いい方法に思われた。
武蔵に店の名前を聞くと、急いで一人で返しに行った。走ったので心臓がドクドクしていたが、店に着くと、さらに緊張で胸が苦しくなってきた。
「見つかったらどうしよう。ぼくがとったって思われる」
ごくりとつばをのみ込んで入って行った。ここだと分かると一度うろうろして、近くに人がいないのを確かめた。「今だ!」しかし、手が震えた。箱が袋に引っかかってすぐに出てこなかった。あせって袋を広げていると、背中に人の気配がした。
「ちょっときみ、何をしているの! それはお店のじゃないの?」
「ぼく、とってません。返してるんです」
「返してるってことは、とったってことでしょ」
光太は、言葉に詰まった。
「まあいい。とにかく見せてごらん」
ちゃんと見せれば帰してもらえると思ったのだったが……。よく見ると、箱の裏側に小さな傷が付いていた。武蔵がとちゅうで落としたのだろうか。分からないが、もう言いわけはできなかった。これでは売り物にならないから買ってもらうしかないと、店の人が母親の職場に電話した。
あわてて美鈴がやって来たが、光太はうつむいて何も言わなかった。美鈴は手を光太のひざに押し当てて、声を震わせた。
「どうして……」
叱る声ではなかった。胸が締め付けられていた。貧乏が光太にこんなことまでさせてしまったと思って、美鈴は自分を責めていた。
その夜、たまたま光太の祖母から電話があったが、「なんだか元気がないね」と言われて、美鈴は思わず涙声になってしまった。
その声を聞きながら、光太の胸も震えていた。「ぼくはとってない」と、どんなに本当のことを言いたかっただろう。でも、言葉は出て来なかった。武蔵が父親から怒鳴られるのは見たくなかった。凍えるような悲しみの中で、ひざを抱えてうずくまっていた。
遅く帰って来た元太は、美鈴から話を聞くとすぐに、「違う」と思った。小さいころから見ていたわが子が、それだけはするはずがないと――。
理由はない。親としての確信としか言いようがなかった。
元太はふとんに入っていた光太の枕元に座った。目を閉じたままの光太に静かに話しかけた。
「光太……。何かわけがあるんだろう。もしかしてだれかをかばってるんじゃないか?……どうしても言いたくなければ言わなくてもいいが、父さんは、おまえは万引きなんかしない人間だと信じているからな」
そのとたん、栓が抜けたように光太の目から涙があふれた。
翌日、おもちゃ屋の店長さんが、きのうの店員を連れてやってきた。お菓子の箱をさし出して二人並んで深々と頭を下げた。
「大変申し訳ないことをいたしました。どうかおゆるしください」
元太の言ったことが正しかった。念のため防犯カメラを確認したところ、別の子の姿が映っていたという。
平謝りで、おもちゃも引き取ると言われたが、美鈴は光太に買ってあげることにしていた。もう何年も、光太におもちゃらしいおもちゃを買ってあげていなかった。彼女は今、泣きたくなるほど光太がかわいそうに思えた。
ただ、光太自身はおもちゃがないことをそんなにつらいとは思っていなかった。おもちゃやゲームの代わりに、いつも図書室から借りてきた本を読んでいた。本の世界に入り込んで、さびしさを忘れていた。
「そんなこともあったねえ。もう忘れちゃった……」
光太が照れくさそうに頭をかくと、祖父が笑って言った。
「二度目の引っ越しは、そのすぐあとだったか?」
そう聞かれて、光太は、思い出すようにちょっと間をおいてから言った。
「うん、そう。父さんが新しい会社をおこして、近くに住んだ方がいいからって。五年生の夏休みだった」
夏休み中に急に決まった引っ越しだった。あわただしく荷物をまとめて出発した日。日曜日だったので、武蔵の両親が手伝ってくれた。
荷物を積み込んだあと、お世話になったお礼にと、あのおもちゃを渡したときの武蔵の顔がまぶたに浮かぶ……。
目を輝かせて、「ありがとう……」と笑ったが、そのすぐあとに光太を乗せた車が動き出すと、顔をゆがめてわんわん泣き出した。片手におもちゃを大事に抱えて、泣きながら手を振っていた姿が今も忘れられない。
久しぶりの、孫とのうれしい夕食にお酒も入って、楽しそうに祖父が続けた。
「新しい学校にはちゃんと慣れたろうかって、ばあちゃんが心配するから運動会を見に行ったな」
「五年生のリレーの時、あなたが立って女の子に大声で何か教えているのが見えたので、安心したわ」
「そうそう。女の子に話しかけられただけで赤くなってたおまえがなあ。しっかり何か指示してたから、びっくりするやらうれしいやらさ」
祖父がそう言って声を出して笑い、祖母もほっとしたようにほほえんだ。
「『ああよかった、もうだいじょうぶね』って言って、安心して帰ったのよ」
二人にそんなに心配をかけていたなんて、もちろん小学生の光太は知らなかった。
「そのために、わざわざ遠くから……」
今また祖父母の思いを知って胸が熱くなった。
転校して初めての運動会だったから、光太もこのときのことをよく覚えていた。
が、その年の運動会が一生の思い出になったという子が、光太のクラスにはいた。
