月に一回あるこの日が、私の楽しみなの。その日が近づくたびにソワソワして、ドキドキして、授業も習い事も集中できなくなっちゃう。
白鳥翠(しらとりすい)、十四歳。私には好きな人がいる。誰にも言えない相手だけど。
「もうすぐ来るわよ。部屋、片付けた?」
ママが私に言う。私は「もちろん!」と頷いた。片付けは苦手だけど、好きな人にみっともないところなんて見せられない。
鏡の前で自分の姿をチェック。この前買ってもらった黒のワンピース。大人っぽいデザインだけど、可愛らしさもあるお気に入りの一着なの。最近練習し始めたメイクもおかしくないし、髪の毛も完璧。うん。大丈夫。
ピンポーン。
チャイムが鳴った。心臓がドキドキとうるさい。ママと一緒に玄関まで向かう。ドアを開けると、ママと同じくらいの男の人と私より少し背の高い男の子がいた。嬉しくて抱き付きたくなるのを堪える。
「翠、久しぶり。元気だったか?」
「久しぶり」
ぎこちない笑みを男の人に向ける。この人は私のパパだ。でも、離れている時間の方が長いからパパだって実感はほとんどない。
白鳥翠(しらとりすい)、十四歳。私には好きな人がいる。誰にも言えない相手だけど。
「もうすぐ来るわよ。部屋、片付けた?」
ママが私に言う。私は「もちろん!」と頷いた。片付けは苦手だけど、好きな人にみっともないところなんて見せられない。
鏡の前で自分の姿をチェック。この前買ってもらった黒のワンピース。大人っぽいデザインだけど、可愛らしさもあるお気に入りの一着なの。最近練習し始めたメイクもおかしくないし、髪の毛も完璧。うん。大丈夫。
ピンポーン。
チャイムが鳴った。心臓がドキドキとうるさい。ママと一緒に玄関まで向かう。ドアを開けると、ママと同じくらいの男の人と私より少し背の高い男の子がいた。嬉しくて抱き付きたくなるのを堪える。
「翠、久しぶり。元気だったか?」
「久しぶり」
ぎこちない笑みを男の人に向ける。この人は私のパパだ。でも、離れている時間の方が長いからパパだって実感はほとんどない。


