イケメン男子はわたしのワンコくん!

浅間さんは面倒見の良い性格みたいで、わたしのことを何かと気にかけてくれた。

それは、お弁当を食べるときも……。


「咲!今日はこっちで食べよー」

「りょうかーい」


他のクラスメートに呼ばれて、ランチトートを片手に離れようとした浅間さんだったけど、


「あ、小林さんも一緒に食べない?」

「え?」


声をかけられて、わたしはピタッと固まる。


「いや?」

「えっ、ううん!嫌じゃないよ!嫌じゃない……けど」


浅間さんに声をかけられたクラスメートの方をチラリと見ると、何人かの女子が机を合わせて準備していた。

あの中にわたしが入っていって邪魔にならないのかな……。


「えと、ごめん。ちょっと先生に呼ばれたりしてるから……」


気付けば咄嗟についていた嘘。


「そうなの?」

「うん、ごめんね」


わたしは逃げるように、お弁当の包みを持って教室を出た。