自分の行動に顔を真っ赤にするわたし。
対するハルは『何で?』と言わんばかりに、キョトンとしていて。
「おいで。ぎゅーしてあげる」
「いっ、いいからっ!」
両手を広げるハルに、首をぶんぶんと横に振ると、ハルは「えー」と、残念そうな顔をした。
「もう早く家に入ろ!おばあちゃんも待ってるし」
ハルとはいえ、男の子に抱き付いちゃうなんて。
自分の行動が恥ずかしすぎて、誤魔化すように家へと急ぐけど、
「結芽ちゃん、ふわふわでいい匂いがした」
「っ、何言ってんの!」
ニコニコと笑顔で、とんでもないことを言ってくるハル。
「もっと結芽ちゃんにぎゅーされたかったなぁ」
「ちょっ、学校でそんなこと言ったらダメだからね!」
「わかった!?」と強く言い聞かせると、ハルは「はぁーい」と仕方なさそうに返事した。そして、
「結芽ちゃんが、元気になって良かった」
嬉しそうに言ってくれたハルに、「ハルのおかげだよ」と、わたしは小さく呟いた。



