「……なんだけど、簡単に考えすぎてたよね。おばあちゃんに、結芽ちゃんには結芽ちゃんの気持ちがあるから大事にしてあげてって、教えてもらった。結芽ちゃん、ごめんね」
「っ、違うの!ハルは悪くない!」
わたしは飛び付くようにハルに抱きついた。
「わたしが悪いの」
過去のことを気にしすぎて、いつまでもくよくよして。
あっという間にみんなと打ち解けてしまうハルに、勝手に嫉妬して。
ハルはこんなにもわたしのことを考えてくれているのに、ひどいことをしてしまった。
「ごめんね……」
わたしが小さく謝ると、ハルはそっと頭を撫でてくれた。
──そしてハッと我に戻る。
あれ?わたし、今……。
「わわわっ!ごめんっ!」
慌ててガバッと、ハルから離れる。
無意識のうちに、犬のハルを抱きしめる感覚で、ハルに抱きついてしまっていた。



