イケメン男子はわたしのワンコくん!


***


太陽はいつの間にか沈みかけ、辺りは一面夕焼け色。

あれから浅間さん……咲ちゃんともう少し話していたら、すっかり遅くなってしまった。


おばあちゃんには連絡したから大丈夫だけど、ずっと気になっているのはハルのこと。


『ハルには、わたしの気持ちなんてわかんないよ!』


ハルは何も悪くないのに、八つ当たりするみたいに吐き捨てて、教室に置いて帰ってしまった。

おばあちゃんによれば、ハルはちゃんと家まで帰ってきたみたいだけど……。


たぶん、ショック受けちゃってるよね。


正直、ハルが怒る姿は想像出来ない。
だけど、耳としっぽをかなり下げて、しょんぼりしている姿は想像出来る。

思い浮かべたら罪悪感に胸が苦しくなって、早く帰って謝らなくちゃと、わたしは足を急がせた。

そして──。



「──あ、結芽ちゃん!おかえりっ!」


家の前までたどり着いて、わたしはびっくりした。

ハルが家の外で、わたしを待っていたから。