「あ、そうだった!小林さんが入ってきたから、奇数になっちゃうんだ。ごめん、小林さんも入れて3人でやってくれる?」
先生はポンッと背中を軽く押して、一番近くにいたペアの女子の中にわたしを入れた。
「ご、ごめんね……」
「ううん、全然。一緒にやろ!」
わたしが謝ると、ふたりは笑顔で迎えてくれた。
浅間さんだけじゃなくて、ほとんどみんな優しくて良い人達。
それは分かっているのに、自分から一歩踏み出すことが出来なくて……。
ハルはどうしているだろうと、少し離れた場所にいる男子の様子をチラッと見た。
するとハルは、クラスの男子とじゃれ合うようにボールを蹴って遊んでいて。
女子だけじゃなくて、男子ともすっごく仲良くなってるし……。
どうしてだろう。
ハルが学校に慣れていく嬉しさよりも、置いて行かれるような寂しさに、胸がチクンと痛んだ。



