イケメン男子はわたしのワンコくん!


結局そのままハルが一緒に登校してくれて、学校に着いてからも何かとハルがくっついてくるから、ひとりになる時間はほとんどなかった。

──体育の授業までは。



「それじゃあ、ストレッチ始めるから二人一組になってください!」


体操服に着替えて、グラウンドに出て、すぐ。

授業の始まりの挨拶後に続けられた先生の言葉に、わたしはヒヤッと嫌な予感がした。


だって、二人一組って……。


周りをキョロキョロと見渡せば、みんな仲の良い子同士で「一緒にやろー」って声を掛け合っている。

こういう時、ハルがいれば何も言わなくても寄ってくるけど、体育の授業ばかりは男女別。


あ、浅間さんは……。


唯一、自分から声を掛けることが出来そうな女子。

だけど、わたしが声を掛けようとした時には既に、近くにいた他の女子とペアを組んでいる様子だった。


自分ひとりを残して、どんどん出来上がっていくペア。


やばい、どうしよう……。


「小林さん、どうしたの?」


オロオロしていると、状況に気付いてくれたのは先生だった。