「はあ……」
「さっきから結芽ちゃん、ため息ばっかだよ?」
翌朝、通学路を並んで歩きながら、わたしの顔を心配そうに覗き込んできたのはハル。
「だって……」
「昨日言ってた、浅間さんのこと?」
ハルの問いに、コクンと力なく頷く。
咄嗟にとってしまった行動だったけど、改めて考えてみれば考えるほど、感じ悪かったな……って思う。
「そんなに暗い顔しなくても、大丈夫じゃない?」
「そんなことない。ハルにはわかんないよ」
すぐにクラスの人気者になってしまったハルには……という本音を、グッと飲み込む。
「あっ、百瀬くんおはよう!」
「わたし達も一緒に学校行っていい!?」
ほら、言わんこっちゃない。
学校へと近づくと、ハルはあっという間に複数の女子に囲まれてしまった。
何もしなくても周りに人が集まってくるハルに、わたしの気持ちなんてわかるはずがない。
半ば連れ去られるように歩くハルの姿を見ながら、もう一度ため息をついた時だった。



