小林結芽、十三歳。
わたしが中学二年生になってすぐ、パパのアメリカへの転勤が決まった。
期間は長くて二、三年。いずれ日本へ戻ってくることは決まっていて、わたしは日本に残ることに決めたんだ。
でも、さすがに中学生の女の子が一人暮らしなんて出来なくて、そんなわたしを預かってくれると言ってくれたのが、おばあちゃん。
「クゥーン」
ダイニングテーブルの椅子に腰かけたわたしの足元から、甘えるような、何かを訴えるような声が聞こえて視線を落とす。
すると、ふわふわな茶色の毛をした犬がパタパタと尻尾を振ってこっちを見ていた。
「あっ、おばあちゃん、ハルにもおやつあげていい?」
「もちろん」
おばあちゃんが差し出してくれた、個包装のジャーキーの袋を開けて、床に置く。
「待て」
わたしが声をかけると、さっきよりも一層尻尾をパタパタさせて、落ち着かない様子で『おすわり』を続けるハル。
クスッと小さく笑ってから「よし」と言うと、ハルは待ってましたとばかりにジャーキーを咥えた。
わたしが中学二年生になってすぐ、パパのアメリカへの転勤が決まった。
期間は長くて二、三年。いずれ日本へ戻ってくることは決まっていて、わたしは日本に残ることに決めたんだ。
でも、さすがに中学生の女の子が一人暮らしなんて出来なくて、そんなわたしを預かってくれると言ってくれたのが、おばあちゃん。
「クゥーン」
ダイニングテーブルの椅子に腰かけたわたしの足元から、甘えるような、何かを訴えるような声が聞こえて視線を落とす。
すると、ふわふわな茶色の毛をした犬がパタパタと尻尾を振ってこっちを見ていた。
「あっ、おばあちゃん、ハルにもおやつあげていい?」
「もちろん」
おばあちゃんが差し出してくれた、個包装のジャーキーの袋を開けて、床に置く。
「待て」
わたしが声をかけると、さっきよりも一層尻尾をパタパタさせて、落ち着かない様子で『おすわり』を続けるハル。
クスッと小さく笑ってから「よし」と言うと、ハルは待ってましたとばかりにジャーキーを咥えた。



