イケメン男子はわたしのワンコくん!


***


つ、疲れた……。


今日最後の授業を終え、ぐったりと机にうなだれるわたし。



『結芽ちゃん、さっきの授業ってさぁ……』

『えー、僕、結芽ちゃんとペアで体育したいなぁ』

『結芽ちゃん、一緒にお弁当食べよ!』



結芽ちゃん、結芽ちゃん、結芽ちゃんって、一日中ずっとハルに振り回されっぱなしだった。


別にハルのことが嫌なわけじゃないし、ハルだって急に人間になったわけで、わたしに依存しがちなのは仕方のないことだと思う。

だけど、ものすごく疲れたのは……。



「ね、小林さんと百瀬くんって本当に付き合ったりしてないの?」

「だから、してないってば!……って、浅間さん!?」


今日一日、何度同じ質問を受けただろう。

正直またかと思って投げやりに答えた後、わたしは相手の顔を見てびっくりした。


「そっかぁ。ごめんね、みんなと同じようなこと聞いちゃって」


言いながら、わたしの前の席の椅子に腰掛ける浅間さん。

まさか浅間さんが声をかけてきたと思っていなかったわたしは、慌てて首を横に振る。