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つ、疲れた……。
今日最後の授業を終え、ぐったりと机にうなだれるわたし。
『結芽ちゃん、さっきの授業ってさぁ……』
『えー、僕、結芽ちゃんとペアで体育したいなぁ』
『結芽ちゃん、一緒にお弁当食べよ!』
結芽ちゃん、結芽ちゃん、結芽ちゃんって、一日中ずっとハルに振り回されっぱなしだった。
別にハルのことが嫌なわけじゃないし、ハルだって急に人間になったわけで、わたしに依存しがちなのは仕方のないことだと思う。
だけど、ものすごく疲れたのは……。
「ね、小林さんと百瀬くんって本当に付き合ったりしてないの?」
「だから、してないってば!……って、浅間さん!?」
今日一日、何度同じ質問を受けただろう。
正直またかと思って投げやりに答えた後、わたしは相手の顔を見てびっくりした。
「そっかぁ。ごめんね、みんなと同じようなこと聞いちゃって」
言いながら、わたしの前の席の椅子に腰掛ける浅間さん。
まさか浅間さんが声をかけてきたと思っていなかったわたしは、慌てて首を横に振る。



