すごいな、ハルは……。
すぐ近くにいるのに、何だかとても遠い人みたい。
斜め前の少し離れた席のハルを見ながら、わたしは小さくため息を吐く。
「百瀬くん、ごめんね?じゃあ誰から質問する?」
「ジャンケンで決めようよ!」
ワイワイと盛り上がる女子たち。
ふと教室の外を見れば、いつの間にか廊下にも他のクラスの女子が集まって、ハルを見ている。
いや、もうほんとびっくりしちゃう……。
思いがけないハルの人気に若干引き気味になっていると、「やったー!」と一人の女子の声。
どうやらジャンケンの結果が出たみたい。
「じゃあ、一番気になることを聞きます!えっと……ハルくんは彼女いますか?いなかったら、好きな人のタイプを教えてください!」
さっきまで騒がしかったのに、一瞬にしてみんな沈黙する。



