イケメン男子はわたしのワンコくん!

***


「これがハルの荷物ね。朝起きたら、この制服に着替えて学校に行くからね」

「うん、分かった!」


学校へ行く準備をして、一通りの説明をしてから、わたしは「ふぅ」と息を吐いた。



目の前には正座して、大きな目をキラキラとさせている、人間の男の子になったハル。

その雰囲気から、ぶんぶんと左右に振られる尻尾が見える……ような気もするけど、やっぱりまだまだ見慣れない。


「あ、あのさ……ハルは戸惑ったりしてないの?」

「戸惑う?」

「うん、だって急に人間になっちゃったでしょ?」


首を傾げるハルに訊ねると、「あー……」と少し考えるように声を上げ、


「僕、ずっと結芽ちゃんと同じ生き物だと思ってたから」

「同じ生き物?」

「うん、イヌとかニンゲンとか、そういう違いがあるの今日初めて知った」


にっこりと笑って、そう返事した。