「慰めてくれるの……?」
わたしが手を伸ばせば、自ら寄ってきて、尻尾を振りながら頬を擦り付けるハル。
「ハルは優しいね」
あの日……ずっと親友だと思っていたひまりちゃんに絶交されたあの日の帰り道。
降りしきる雨に濡れ、か弱く鳴いていたハルを見つけた。
その姿は自分と重なるようで、思わず抱きしめていた。
あの日から、わたしとハルはずっと一緒。
ひまりちゃんとのことで学校に行くのがつらい日も、ハルのおかげで頑張れた。
家に帰ればハルが待ってくれている。
それがわたしのたったひとつの心の支えだった。
「ハルが一緒に学校に行けたらいいのに」
そうしたら、もっと頑張れそうな気がするのに。
なんて、無理な話だけど……。
優しくハルの鼻筋を撫でると、スゥッとハルは目を閉じて。
いつの間にかわたしも眠っていた。
そして、翌朝──。



