イケメン男子はわたしのワンコくん!


「明日も学校、やだなぁ……」


わたしがやっと素直な気持ちを吐き出せたのは、おばあちゃんに「おやすみ」を言って部屋にもどってから。

ベッドに寝転ぶわたしの横では、ハルが同じように寝転んでいる。


今日学校で何か嫌な思いをしたわけじゃない。

橋本くんには少しキツイ言い方をされてしまったけど、その他のみんな優しく接してくれた。


特に浅間さんは、帰り際にも声をかけてくれて、ハンドボール部に所属していることを教えてくれた。

それなのに、わたしがどんくさいから、「バイバイ」と言ってくれた浅間さんに「バイバイ」と返すことすら出来なかった。


このままじゃ、浅間さんに嫌われてしまうのも時間の問題かもしれない……。


『結芽ちゃん!』


わたしを笑顔で呼んでくれるあの子と、浅間さんの姿が重なって、わたしは枕を抱きしめた。
 
すると、ツンツンと冷たい感触が手の甲に。

枕をずらして見てみると、ハルが鼻でわたしの手に触れていた。