「ただいまー」
転校初日をなんとか無事に終え、玄関のドアを開けた瞬間、ハルが飛びついてきた。
「ちょっとハル、くすぐったいよ」
尻尾をこれでもかというくらい振りながら、わたしの顔をペロペロと舐めるハル。
「あらあら、ハルは結芽ちゃんが大好きなのね。おかえり」
「ただいま!ハル大丈夫だった?」
「うん、すごく良い子にしてたよ」
夕飯の支度をしていたのか、エプロンで手を拭きながら、ハルの次に迎えてくれたおばあちゃん。
留守番中にハルが、おばあちゃんに迷惑かけないかだけが心配だったけど、良い子にしていたと聞いてホッとする。
「おやつ用意してるから着替えておいで」
「うんっ!」
優しいおばあちゃんの笑顔に、わたしはハルを抱きかかえて大きく頷いた。



