イケメン男子はわたしのワンコくん!

おばあちゃんが作ってくれたお弁当。

おかずの内容は少し古風だけど、煮物のにんじんがお花の形になっていたりしていて、かわいい。

どれも本当に美味しくて、せっかくなら外で食べたかったなぁ……なんて、思っていた時だった。


トントントン……。


急に聞こえてきた、誰かが階段をのぼってくる音。
 

えっ、誰?先生?


慌てて箸を下ろすけど、逃げることなんてできなくて、その人はあっという間にわたしのいるところまで登ってきた。


「……あれ?転校生?」


わたしを見て少し驚いた顔をしたその人は、先生ではなかった。

学ランを着た男子生徒。


わたしのことを知ってる……?


不思議に思ったのが顔に出ていたのかもしれない。


「あー……俺、橋本。あんたと同じクラスの橋本碧」


自己紹介をしてくれて、わたしはやっと彼がクラスメートだったことに気付く。

でも、わたしが返事をする前に声をかけてきたのは橋本くん。