ハルと初めて会った日のこと、今でもハッキリ覚えている。 あの日はまるで、私の気持ちを表したような雨だった。 ずっと大切にしていたもの。 それが一瞬にして崩れてしまって。 自分がどうしたらいいのか、何を信じればいいのか、何もかも分からなくなってしまった。 悲しくて、悔しくて、寂しくて。 雨なのか、涙なのかさえ、もう分からなかった帰り道。 箱の中で小さく鳴いていたハルを見つけたんだ──。