好きだから。

珠雨くんは、はしゃぐ私を愛おしそうに見ながら言った。


━━━━こうして、ピンク・プリンセスランドに
行くことになったんだけど……。


私はうっかり、デート服の準備をしていなかったことに気づいて。


こうして今、服のコーディネートを考えている。


………鏡と、一生懸命に睨みっこしながら。


「寧音、どうしたの?」


「あ、お、お姉ぇちゃん、実はデート用の服が決まらなくて……、」


姉には昨日、珠雨くんとデートに行くと事前に伝えていた。