好きだから。

「わ、私、実は遊園地行ったことなくて」


「………は?」


珠雨くんは、目を丸くして私を見る。


「嫌いとかじゃなくて……、むしろその反対で」


「反対?」


「密かに憧れてたんですけど、人がたくさんいるのが苦手で………」


「それで、いけずじまいってワケか」


珠雨くんは、なるほどと頷きながら、上着のポケットから、
スマホを取り出す。