好きだから。

天真くんがようやく上半身を起こすと、私と珠雨くんを
交互に見た。


「………一目惚れだったんだ」


「へ?」


私は思わず間抜けな声を出す。


「入学式の日、寧音ちゃんのこと一目見て、天使だと思った」


私と珠雨くんは、天真くんの話に耳を傾ける。


「隣の席になれたのも、どうしようもないくらい嬉しすぎて
ヤバかった」


顔を赤くする天真くんが、話に嘘はついていないこと
を物語る。


私は、内心驚いて、何も言えなかった。