好きだから。

私は、左に座っている天真くんをチラリと見た。


天真くんは黒板に顔を向けている。


が、教室では一言も声を私に掛けてくれることは
なかった。


いつもより、なぜだか時間が経つのが長く感じた私
なのであった。


お昼休みのチャイムが鳴り、私は天真くんに声をかけようと
したけれど━━。


「天真く~ん、あたしらとお昼、食べに行かない~?」