好きだから。

ローファーを履いて、私はいつものように玄関に鍵をかけた。


お姉ぇちゃんは今日も早くからお仕事で、家を出て行った。


「珠雨くん! おは……」


おはよう! と言いかけた時、私は思わず固まってしまう。


だって居たのは━━、珠雨くんではなく、天真くん。


「て、天真くんどうしたのっ!?」


天真くんはこちらに気が付くと、スマホを閉まって、大きく手を振る。