好きだから。

屋上に行くと、まっさらな青空の下、天真くんがいた。


「天真くん、どうしたんですか?」


「単刀直入に、聞くけど。寧音ちゃん、最近、珠雨と
なにかあった?」


「え?」


見事に見透かされて、私の体からぎくっと音がなった。


「はは、寧音ちゃん分かりやすい。図星かな?」


「あ、はい……、最近、初恋の子とよくにてるなぁって
思って、」


「へ? 初恋?」


私は胸ポケットの学生手帳から、写真を取り出し、天真くんに
見せる。


「これって、寧音ちゃん……と、誰?」


「幼稚園のときの、初恋の子。私ずっと、この男の子と再会
できるのを楽しみにしてるんです」


「その男の子が、珠雨だって、もしかして言いたいの?」


「うん、でも幼稚園のころなんだから、私、勘違いしてるの
かもしれないし……」