好きだから。

誰かに肩を揺さぶられ、私は重たい瞼を
ゆっくりと開いた。


「う、うーん……、珠雨くん?」


「起きたか。大丈夫か?」


地面に倒れ込んでいた私の筈なのに………、
なぜか珠雨くんの隣で寝ていた。


花が咲き乱れる花壇を背にして。


私の意識がゆっくりと覚醒して、ようやく状況を理解した。


いじめ現場をみられてしまったことに、羞恥心を
感じてしまう。


「珠雨くんっ……!? え、と、これは、わ、私が悪いん
ですっ!」


言うと、珠雨くんは深いため息を吐いた。