好きだから。

そう言い残して、わらわらと教室から出て行って
しまった。


ちらっと、視線を向けると相変わらず、珠雨くんは机に
突っ伏して寝ている。


「寧音ちゃん、大丈夫!?」


片耳のピアスを揺らして、駆け寄って来たのは、
天真くんだった。


「なんか、女子とすれ違った時、寧音ちゃんのこと、よくない
発言してたからさ。心配になって」


「な、なんにもないよ、私なら大丈夫! そ、それより天真くん
遅刻?」


なんとか話題を強引に変える私。