好きだから。

いつもの、朝。


いつもの、雀の鳴き声。


いつもの、澄んだ青空。


そんな、いつもだらけの光景に、変化が訪れようとしていた。


「おはよう、寧音」


「………おはようございます」


私は、一応挨拶するも、玄関前に立っている珠雨くんを、
黙ってじっと見た。


「わざわざ玄関で待たなくても、私なら大丈夫です」


「寧音は可愛いから、危ないんだよ」


今日も、話が全く通じない珠雨くん。


席替えの次の日から、珠雨くんはなぜか、私までやって
来るようになった。


気が付くと毎朝、玄関前で待っている珠雨くん。