好きだから。

━━━━パチン、パチン、パチン。


水を打ったように静かな教室で、ホッチキスだけの音が
響いていた。


私は机に座って、種類の違うプリントを組み合わせる。


そして、ホッチキスで左上を止めていく。


その繰り返し。


どうしよう、これ全然終わりそうにないかも。


学年分とは100人いるから、100束作らなくてはいけない。


開始10分で、私は既に心が折れそうになっていた。


「うぅ、どうしよう……」


「まだ、いたのかよ」


「へっ!? 珠雨くん!?」