好きだから。

━━━━ガラッ!


突如、教室の前の戸が勢いよく開いた。


「おーい、お前ら、誰でもいいからちょっと手伝ってくれ~」


入って来たのは担任の男の先生、小森先生だった。


小森先生は、肩で息を切らしながら、教室に入る。


両手でかかえているのは、高く積まれた白い紙束。


和やかな雰囲気だった教室が、一気に気まずいムードになる。


私以外を除いては。


教室に残っていたのは、クレープ屋がどうのとか言っていた、
女の子の6人グループ。


それと、帰り支度をしていた男子2人。


クラスメイトたちは、みんな顔を見合わせると━━━━。


バイバイしながら、そさくさと鞄を片手に、教室から出て
ってしまった。


え、え、え……!?