好きだから。

私がコクコクと頷くと、天真くんは嬉しそうに笑った。


「やべー、嬉しい、ありがとう、寧音!」


三日月の欠けている部分を下にしたような瞳で笑う天真くん。


「いえ……、こちらこそ」


見た目はチャラそうで、遊び好きそうな男の子。


だけど、飼い犬のような、懐っこい笑顔を浮かべている
天真くんに━━。


私は思わず、きゅん、としてしまった。


私はハッとして思わず、自分の胸に対してハテナマーク
を浮かべる。


きゅん、って一体、どうしたんだろう………?


私は、そろーり視線だけ動かし、右を見る。


珠雨くんは、自分の腕を枕替わりにして、寝ていた。


昼休みのキスのことなんか、嘘のように。


あんなことしたのに、どうしてすぐ寝れるんだろうか、と
思わず言いたくなってしまう。


でも、寝顔が国宝級にキレイなのは、認めざるをえなかった。