好きだから。

黒髪の珠雨くんとは、対照的なブラウンの髪色をしている。


しかも、片耳には、キラリと光るピアスまで。


チャラそうに見える、けど、クラスでは社交的で太陽のように
明るい人気者だ。


━━って、左側は天真くん!!?


「えっと……、こちらこそです」


私は、もの凄く驚いているのを隠しながら、短い挨拶をした。


天真くんは、鼻歌を歌いながら、席につく。


右には珠雨くん、左は天真くん。


2人とも眩しすぎて、右にも左にも向けられない……、あはは。


「ねぇ、桜庭さん」


「ひゃいっ!?」


思わず、変な声が出て、顔が赤くなる。


「桜庭さんって下の名前ってなーに?」


「えっと、“寧音”、です」


「へぇ~、可愛い名前だね! ね、今度から“寧音”って呼んでもいい?」


「は、はい」


天真くんに、名前で呼ばれる日が来るなんて新鮮だなぁ。


ちょっと嬉しいかも……っ。