俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

「こうやって離れさえしなければいつかは、とは思っている」

「ああ、なあんだ。その程度の下心ってわけね」

 なんだかがっかりした様子の夏目。


 おい。冬島にどんな下心を期待してたんだよ。

 俺も最近忘れがちだけど、相手は風紀委員長様だぞ。


「そういう夏目はどうなんだ?」

「オレ!? オレはまあ……大学合格を必死に目指してるって感じ?」

「それじゃあ、夏目くんも順調ってことだね」

「って、それが一番ムズイんだよぉ~。冬島、オレの勉強も見てくれ。頼むっ。この通り!!」

 夏目が両手を合わせて冬島を必死に拝む。


「望愛が最優先だ」

「そんなあ……そこをなんとか!」

「だが、友だちの頼みを無下に断るというのも後味が悪い」

「だよな⁉ 冬島の99%は思いやりでできてるんだもんな⁉」

「……もう一度それを言ったら断る」

「ま、待て待て、もう言わないから! 頼む! 冬島大明神様!!」

 小さくため息をついた冬島が、ふっと小さく笑う。


「わかった」


 なんだかんだで、みんなうまく行ってんだよな。

 俺と栞奈くらいか。なんの進展もしていないのは。


 と言いつつ、こんな関係も悪くないな、なんて思ってるんだけどさ。


 いやでも、いつかは進展させたいわけで。


 そのためには、あの記録を超えなきゃいけないんだよな。


 ってことで、これからも俺の挑戦はまだまだ続く……らしい。


 これが運命の恋なら、いつかきっと届くと信じて。


(了)