俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

「うん? やっぱカワイイよなーと思って……あ、やべっ」

 周りに他の部員もいるのに、気づいたら普通にそんなことを口走っていた。


『ちょっと、ちょっと。先輩たちってそういう関係だったわけ⁉』

『仲良さそうだなーとは思ってたけどさ』

『あれっ、でも桜輔先輩って、この前フラれたってウワサになってなかった?』

『あーそれ栞奈先輩じゃない人でしょ』

『え、そうなの⁉』


 そこの一年! ナイショ話してるつもりかもしれないけど、全部聞こえてるからな⁉


「ほんっとに……なんなの、アイツ」

 栞奈が頬を紅潮させたままぶつぶつと文句を言っている。


 でもさ、栞奈も俺の方見てただろ、今。

 じゃなきゃ目が合ったりしないよな。


「よっしゃ。今日も気合い入れていくかあ!」


 アップを終えると、種目別の練習が始まった。


 今のままでは、決勝に残れるかどうかというところ。

 目標はあくまでも一位。

 ここからどこまでタイムを縮められるか。

 頼むぞ、俺の相棒。


 太ももをパンパンッと手のひらで叩き、喝を入れる。


 スタートの合図と同時に、俺は全力で駆け出した。