俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

「あたしの気持ちなんか、冬島にはわからないんだよっ」

「……そうだ。俺にはわからない。だからこそ、望愛が幸せになれる道を自分自身で選ばなくちゃいけないんだ」

「それができないからっ……」

「俺は今でも望愛のことが好きだから。ちゃんと自分で納得できる道を選んでほしいと思っている」

「別れるって言ったじゃん」

「望愛がそう言っただけだ。俺は別れたつもりはない」

「なにそれ、ストーカー? ほんっと最低なんだけど」

 望愛が泣き笑いのような表情を浮かべる。

「どうとでも言えばいい。望愛が笑顔でいられる場所にいてさえくれれば」

「冬島がそんなハズイこと堂々と言う人だなんて思わなかった」

「誰に聞かれても恥ずかしいことを言っているとは思っていない」

「……柊に途中までしか教えてもらってなかったから、今回の期末テスト、ボロボロだったんだけど……まだ、手遅れじゃない?」

「なら、すぐに勉強しに行くぞ」

「えぇっ、今から⁉」

「今からだ。手遅れになる前に」

「もうっ……わかったよ」


 ため息をつく望愛の手を握ると、望愛がそっと握り返してくれる。


「望愛がイヤならよりを戻す必要もない。俺を便利に使ってくれればそれでじゅうぶんだ」

「なにそれ。柊っていつから便利屋さんになったの?」

 隣でくすりと笑う声がする。


 便利屋でいい。

 望愛がピンチのときは、どこにいたって駆けつけるし、困っていたら、いつだって助けてやる。

 俺だけは、ちゃんと望愛のことを見ていると約束する。

 だから、望愛はちゃんと幸せでいてくれ。