俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

 春田がなにか言いたげな顔で俺のことをじっと見つめたあと、「……わかった。なら半分で」と言う。


「じゃあ、そろそろ出発するか」

「れっつごー!」


 ゴキゲンな望愛を先頭に、俺たちはゆっくりと歩きだした。



「うーん……無難な感じでよければいくらでもできるけど、ちょっと背伸びして大人っぽいコーデっていうのも、トクベツ感があっていいかも。……このジャケットとか!」

「それかー、ワイドパンツと白Tに黒のオープンカラーのシャツを合わせて、全体的にモノトーンにして、大人っぽい印象にしてみるとか」


 ぱぱっと服をチョイスして、望愛が春田に当てて見せる。


「うん、いいんじゃないか?」

「もうちょっと夏らしく爽やかな感じにしたいなら、青のストライプシャツなんかもオススメかも」

「シャツを変えただけで随分印象が変わるな」

「でしょでしょ!」


 勉強しているときには見られなかったような、楽しそうな表情をしている。

 やはり望愛には自分の好きなことをちゃんとしてほしいと思うのは、俺のエゴだろうか。


 視線を感じてそちらの方を見ると、春田が俺たちのことをじっと見つめていた。


「なんだ?」

「いやあ、別れたって聞いてたけど、超仲良さそうだなーと思って」

「別にケンカ別れしたわけじゃないし。友だちに戻っただけだよー」

 そう言って、望愛がケラケラ笑う。


「冬島に聞いたんだけどさ、服飾系の専門目指してんだって? ピッタリじゃん」

「……」

 一瞬望愛の表情が固まったが、すぐに笑顔で春田に返す。