俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

 それを知っているということは、ちゃんと自分なりに調べたということだ。

 やはり行きたいんじゃないか。


「それにさ、柊の足、引っ張りたくないんだよねー。柊の志望校、めっちゃ難しいとこなんでしょ? あたし、名前聞いただけじゃ全然わかんなかったからさ、一応調べたんだよね」

「俺のことは自分でなんとかする。俺のことまで望愛が心配する必要はない」

「そう言われたってさ。彼氏の足なんか引っ張りたくないに決まってるでしょ? だから、勉強会は今日でおしまい。今までありがとね。なんとか自力で卒業できるようにがんばるからさ。柊は自分の夢叶えるためにがんばって」

「俺は――」

「別れよって言ってんの! いい加減察してよ」

 望愛が強い口調で被せてくる。


 同じように駅に向かって歩いている人たちの視線がこちらに一斉に集まる。


「こっからは一人で帰るから。じゃあね!」

 そう言うと、望愛はぱっと駆け出した。


 追いかけることもできず、俺はその場にぼう然と立ち尽くした。


 フラれたことよりも、なにもしてやれない自分の無力さに嫌気が差す。


 勉強を教えてやりさえすれば、望愛の夢は叶えられると思っていた。 

 だが、現実はそんなに甘くはなかった。


 もう俺にできることはなにもないのか?

 望愛が決めた道なら、応援すべきなのだろうか。