俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

 というよりも、自己肯定感が異様に低いと感じることがしばしばある。

 今はさすがに行っていないと思うが、夜中に出歩いて悪い連中とつるんでいるところを目撃したこともあった。

 クラスメイトとはいえ、当時はなんの接点もなかった望愛と初めて会話をしたのが、おそらくあのときだったように思う。


 よくあの場から望愛を連れ出せたなと、今になって思うが。

 ケンカして勝てるような相手だとは到底思えなかったしな。

 それでも、人間やろうと思えばなんでもできるものなんだと、あのとき学んだよ。


 家庭になんらかの問題を抱えていそうだとは思うのだが、他人の俺が軽々しく踏み込むべきではないということは重々承知しているつもりだ。

 それに、本人からも余計な詮索はしてくれるなという空気を感じているので、あえて触れないようにはしている。


 だがもし今後、望愛が以前の仲間のところへ戻ろうとすることがあれば、それだけは全力で止める。

 望愛にはもっと自分を大切にしてほしいし、幸せでいてほしいと願っているから。


 望愛の笑顔を守るためなら、なんでもする。

 その覚悟はしているつもりだ。


 春田が運命の相手を探しているようだったが、俺にとっては望愛が運命の相手なのではないかと思っている。

 でなければ、あんな出会い方はしなかっただろう。

 俺がそんなふうに思っているなんて、間違っても望愛に言ったりはしないがな。


 俺のキャラでそんなことを言ったら、キモいと言われるのは目に見えている。

 そういうことを言ってもいいのは、陽キャのイケメンに限る。