俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

「おい、いい加減集中しろ」


 期末テストに向けて勉強を教えてほしいと言われ、放課後二人で図書室に来たものの、望愛は心ここにあらずといった様子で、まったく集中できていない。


「ごめん、ごめん。ちょっと飽きちゃってー」


 飽きるもなにも、最初から全然集中できていなかったじゃないか。


「あと一週間もないんだぞ?」

「わかってるってー。ちゃんとやるし」

 そう言いながら、望愛がテキストに目を落とす。


 本当にわかっているのか?

 まあ、わかっているから勉強を教えてほしいと言ってきたのだろうが。


 ……テストが終わったら、たまには二人でどこかに出かけるのも悪くないな。

 委員会に塾にと忙しい俺に遠慮してなのか、普段はそういう要求をまったくしてこないからな。


 周囲がどう思っているかはわからんが、俺だって好きな人の笑顔が見たい、くらいのことは思っている。


 ……いかんな。このままでは、望愛のことをとやかく言う資格はない。

 俺もちゃんと勉強に集中しなくては。


 チラリと望愛の様子を窺うと、随分と悩んでいるようだ。


「どこだ?」

「ここんとこが全っっっっ然わかんなくて」


 すごく力が入ってるな。


「そんなにわからなかったんだな」

 思わずふっと笑い声が漏れる。


「あーっ、今あたしのことバカにしたでしょ」

 望愛が頬を膨らます。


「違う。かわいいなと思っただけだ」

「はあ⁉ べっ、別にかわいくないし」


 派手めな格好をしている割に、そうやって意外と謙虚なところもかわいいと思うんだがな。