俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

「あーっ、サボりはっけーん」

 栞奈の声が背後で聞こえ、振り返る。


「サボってないわ」


 日々全力全開だっつーの。


 スタート地点に立つと、合図とともに全力ダッシュ。


 げ、やべっ。


「おい、大丈夫か!?」

「ってててて……。大丈夫、大丈夫。ちょっとつっただけだって」

 途中でひっくり返ってしまった俺に、チームメイトが駆け寄ってくる。


「ったく。びっくりさせんなよな。マジで気をつけろよ。大会近いんだからさ」

「へーき、へーき」


「ねえ、本当に大丈夫なの?」

 心配そうな声がする。栞奈だ。


「なになに? さっきはサボりとか言ってたクセに、心配してくれてんの?」

 栞奈の方をニヤニヤしながら見る。


「はあ⁉ 別に桜輔の心配なんかしてないし!」

 そう言い残すと、ぷいっと顔を逸らして行ってしまった。


 ふうん。俺の心配してくれてんだ。

 ひょっとして、俺に優勝してほしいとか?


 ……ま、そんなわけないか。

 だったら、あんな99.9%不可能な条件なんか出すわけないもんな。