俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

 もちろん何回も告白してはフラれてるけど、好きって気持ちは、毎回本気のつもりだったんだ。

 こんなの言い訳にしか聞こえないかもだけどさ。


 けど、今回のは、今までのとは全然違う。

 今までも本気のつもりだったけど、そうじゃなかったって取られても仕方ないのかもしれないって思うくらいには。


 みんなの前では余裕ぶって「当たって砕けろ!」なんて言ったけど、全然そんなわけない。

 むしろ、フラれるのが怖くて、手足が震えそうになるのを必死に堪えてる。

 だって、もしフラれたら、今までみたいな軽口の叩き合いすらできなくなるかもしれないんだから。


 思い返してみると、なんだかんだ言いながらも、どんなときでも一番近くにいてくれたのは栞奈だった。

 俺がフラれたときも、記録が伸び悩んで落ち込んでいたときも。

 けど、告白してフラれれば、そんなつながりすらもきっと全部失うことになる。

 そんなことはわかってる。

 それでも、運命に任せきりにして、笹本なんかに取られたくなかったんだ。


 ここまで必死になるような恋は、正直初めてだ。


 なら、どうすれば俺の本気が伝えられる?

 そんなことを、ずっと考えてた。


 けど俺、そんな頭良くないし、他になにも思いつかなくてさ。

『県総体で入賞できたら』なんていうハードルを自分に課すことにしたんだ。

 なのに、それを真っ向から否定されたら、俺はどうすればいいんだよ。


「わかった。だったら、今度の県総体で一位を取ったら考えてあげる」

「……はあ⁉」

 思考処理速度が追いつかず、一瞬遅れておかしな声が出る。