***
「……は?」
栞奈の間抜けな声がする。
放課後、着替えを済ませ、部室から出てきた栞奈をつかまえた俺は、ずっと考えていたことを栞奈に伝えた。
けど、どうやらよく聞こえなかったらしい。
「だから、今度の県総体でもし俺が入賞できたら、俺のこと考えてほしいんだけどって言ったんだよ」
「いや、それはちゃんと聞こえたけど。俺のこと考えてって……は? なに言ってんの?」
栞奈が眉間にシワを寄せる。
「栞奈が笹本と付き合ってるってのはわかってる。けど、俺にもチャンスがほしいんだ」
「だからなに言って――」
「だから好きだって気づいちゃったんだってば! ……栞奈のことが」
栞奈の言葉に被せるようにして大きな声で言うと、栞奈がぽかんとした顔をする。
そのまま数秒が経ち、栞奈の顔がみるみる真っ赤に染まっていく。
「なっ……なんでそんなこと言うの⁉ バッカじゃないの⁉」
「俺だってわかってるよ、そんなこと。けどさ、気づいちゃったもんは、しょうがないだろ」
「ほーら出た、桜輔の悪いクセ。そうやって手当たり次第に告白したって、うまくいくわけないんだからね⁉」
栞奈が鬼の形相でまくし立てる。
「べっ、別に手当たり次第に告白してるわけじゃないし」
栞奈の剣幕に思わずたじろぎつつも、なんとか言い返す。
「……は?」
栞奈の間抜けな声がする。
放課後、着替えを済ませ、部室から出てきた栞奈をつかまえた俺は、ずっと考えていたことを栞奈に伝えた。
けど、どうやらよく聞こえなかったらしい。
「だから、今度の県総体でもし俺が入賞できたら、俺のこと考えてほしいんだけどって言ったんだよ」
「いや、それはちゃんと聞こえたけど。俺のこと考えてって……は? なに言ってんの?」
栞奈が眉間にシワを寄せる。
「栞奈が笹本と付き合ってるってのはわかってる。けど、俺にもチャンスがほしいんだ」
「だからなに言って――」
「だから好きだって気づいちゃったんだってば! ……栞奈のことが」
栞奈の言葉に被せるようにして大きな声で言うと、栞奈がぽかんとした顔をする。
そのまま数秒が経ち、栞奈の顔がみるみる真っ赤に染まっていく。
「なっ……なんでそんなこと言うの⁉ バッカじゃないの⁉」
「俺だってわかってるよ、そんなこと。けどさ、気づいちゃったもんは、しょうがないだろ」
「ほーら出た、桜輔の悪いクセ。そうやって手当たり次第に告白したって、うまくいくわけないんだからね⁉」
栞奈が鬼の形相でまくし立てる。
「べっ、別に手当たり次第に告白してるわけじゃないし」
栞奈の剣幕に思わずたじろぎつつも、なんとか言い返す。



