俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

***


「……は?」

 栞奈の間抜けな声がする。


 放課後、着替えを済ませ、部室から出てきた栞奈をつかまえた俺は、ずっと考えていたことを栞奈に伝えた。

 けど、どうやらよく聞こえなかったらしい。


「だから、今度の県総体でもし俺が入賞できたら、俺のこと考えてほしいんだけどって言ったんだよ」

「いや、それはちゃんと聞こえたけど。俺のこと考えてって……は? なに言ってんの?」

 栞奈が眉間にシワを寄せる。


「栞奈が笹本と付き合ってるってのはわかってる。けど、俺にもチャンスがほしいんだ」

「だからなに言って――」

「だから好きだって気づいちゃったんだってば! ……栞奈のことが」

 栞奈の言葉に被せるようにして大きな声で言うと、栞奈がぽかんとした顔をする。


 そのまま数秒が経ち、栞奈の顔がみるみる真っ赤に染まっていく。


「なっ……なんでそんなこと言うの⁉ バッカじゃないの⁉」

「俺だってわかってるよ、そんなこと。けどさ、気づいちゃったもんは、しょうがないだろ」

「ほーら出た、桜輔の悪いクセ。そうやって手当たり次第に告白したって、うまくいくわけないんだからね⁉」

 栞奈が鬼の形相でまくし立てる。


「べっ、別に手当たり次第に告白してるわけじゃないし」

 栞奈の剣幕に思わずたじろぎつつも、なんとか言い返す。