俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

「うん、わかった。一緒に帰ろ」


 ヤバい。なにこれ。

 めちゃくちゃうれしすぎて、陽菜への想いが今にもあふれ出しそうだ。


 なんとか理性で持ちこたえてはいるものの、今すぐ陽菜をおもいっきり抱きしめたくてたまらない。


 ははっ。まさか自分がこんなふうになっちゃうなんて、思ってもみなかったよ。


 けど、さっきの今でそんなことをしたら、陽菜がどう思うか……。

 いや、それよりも一度そんなことをしたら、もっともっとという想いが止められなくなりそうだ。

 今は耐えろ……自分。


「じゃあ、昼練行ってくるね」


 本当はずっと一緒にいたいけど、陽菜の前ではちゃんとカッコいい自分でいたいからさ。


「がんばってくださいね!」

「うん、ありがとう」

 ひらりと手を振ると、僕はグラウンドに向かって駆け出した。


 ああ、なんだか体が軽くて、今なら空だって飛べそうだ。


 運命の恋……か。

 つい最近まで、そんなものの存在なんか信じていなかったはずなのに。

 これが運命の恋だったらいいのに、なんて調子のいいことを考えてる自分がいる。


 だって、陽菜にはずっとそばにいてほしいって思ってるからさ。