俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

「よかった。『楓先輩』って呼んでくれて」

「へ⁉」

「最初、『秋山先輩』って言い直されたとき、かなりショックだったんだよね」

「別に、そんなに変わらないじゃないですか」

「全然違うよ。だって、下の名前で呼んでもらえた方が、近く感じるからさ」

「っ……。楓先輩って、実はそうやってガンガン攻めるタイプだったんですね。知りませんでした」

「そう? だって僕のサッカーのプレイスタイルは、陽菜もよく知ってるはずでしょ?」

 そう言って、にっこり笑ってみせる。


「そっ……そうでしたね」

「そうだ。今スマホ持ってないから、明日の朝、連絡先交換するってことでもいい?」

「あ、そっか。先輩、今から昼練ですもんね。じゃあ……放課後、練習終わるの待ってます」

「え。それだと、六時過ぎになっちゃうよ?」

「いいですよ。今日は……一緒に帰りたい気分なんで」

 スマホをしまいながら陽菜がそっけなく言う。


 けど、なんだか陽菜の頬が赤く染まっているみたいだ。