俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

「えと、うん、まあ……」

「だったらとりあえず連絡先交換して、初デートの約束をする。そのくらいできますよね、楓先輩?」

「うん、もちろん」

 僕に確認する一花さんに、しっかりとうなずいてみせる。


「か、楓先輩!?」

「で、陽菜はいつ予定空いてる?」

「いや、わたしより先輩の方が忙しいですよね?」

「じゃあ、今度部活が休みの日ってことでいい? えーっと、たしか次の休みは――」

「いや、そういう意味じゃなくて!」

 オタオタする陽菜の肩を、一花さんがポンポンと叩く。


「さっさと腹括りなって。陽菜の楓先輩を見る目、ずーっと恋する乙女そのものだったんだから。気づいてないの、多分陽菜だけだよ?」

「そ、そんなこと……」

 言葉に詰まる陽菜を残し、一花さんは颯爽と中庭から立ち去った。


「ちょっと一花!?」

「で、今度の日曜はどう?」

 一花を追おうと腰を浮かした陽菜が、そのまま僕の方を見る。


「予定はないですけど……」

「うん。じゃあ、決まりね。当日急に行けなくなったりすると困るから、連絡先も念のため交換しとこっか」

「でもわたし、即レスは――」

「別に僕だって即レスできないし、陽菜にそれを求めるつもりもないからさ」

「…………わかりました。楓先輩がそれでいいなら」

 小さくため息をつきながら陽菜がスマホを取り出す。