「……わたし、先輩にフラれてからおかしいんですよ。フラれたっていっても、そもそも本当に付き合ってたわけでもなかったのに。けど、先輩に本当に好きな人ができたんだろうなって考えただけで、ここんとこが苦しくて……」
陽菜がぎゅっと胸元を握りしめる。
「え……ちょっと待って。それってさ、ひょっとして陽菜も僕のことが好きってことで合ってる?」
「わからないですよ、そんなの! だって、誰かを好きになったことなんてないんだから」
「――あーもう、二人ともほんといい加減にしてくださいよお」
そのとき、第三者の声が僕たちの会話に唐突に割って入った。
陽菜の隣に座っていた、陽菜の友だちの一花さんだ。
「部外者のあたしは、いったいなにを見せられてるんですか、これ。明らかに両想いじゃないですか。二人ともバカなんですか? バカップルですね、これはもう。確定です。邪魔者は消えるんで、あとはお若い二人だけで思う存分いちゃいちゃしちゃってください」
ぱぱっと弁当箱を片づけると、一花さんが立ちあがる。
「ちょ……一花、どこ行く気!?」
慌てて一花さんの腕にすがって止めようとする陽菜。
「いい加減覚悟決めなって。あんたは楓先輩のことが好き。で、楓先輩は陽菜のことが好き。ここまでおっけー?」
一花さんが陽菜に向かって諭すように言う。
陽菜がぎゅっと胸元を握りしめる。
「え……ちょっと待って。それってさ、ひょっとして陽菜も僕のことが好きってことで合ってる?」
「わからないですよ、そんなの! だって、誰かを好きになったことなんてないんだから」
「――あーもう、二人ともほんといい加減にしてくださいよお」
そのとき、第三者の声が僕たちの会話に唐突に割って入った。
陽菜の隣に座っていた、陽菜の友だちの一花さんだ。
「部外者のあたしは、いったいなにを見せられてるんですか、これ。明らかに両想いじゃないですか。二人ともバカなんですか? バカップルですね、これはもう。確定です。邪魔者は消えるんで、あとはお若い二人だけで思う存分いちゃいちゃしちゃってください」
ぱぱっと弁当箱を片づけると、一花さんが立ちあがる。
「ちょ……一花、どこ行く気!?」
慌てて一花さんの腕にすがって止めようとする陽菜。
「いい加減覚悟決めなって。あんたは楓先輩のことが好き。で、楓先輩は陽菜のことが好き。ここまでおっけー?」
一花さんが陽菜に向かって諭すように言う。



