俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

 ゴールデンウィーク明けくらいから、あそこが二人の指定席になっているみたいで、雨の日以外はほぼ毎日見かける。

 今日は少し蒸し暑い気もするけど、もう少ししたら梅雨が始まって、すぐに暑い暑い夏がやってくる。

 それに比べれば、六月上旬の今は、まだギリギリ中庭ランチに適した季節と言えるのかな。


「あっ、せんぱーい! 昼練、がんばってくださいね!」

 僕に気づいた陽菜が、めいっぱい手を振ってくれる。


 軽く振り返すと、僕はグラウンドに向かって駆け出した。


 よしっ、今日も元気もらった。


 知らないうちに口角が上がっていることに気づいて、きゅっと口元を引き締める。


 ウソカノなんて関係だけど、陽菜のことは普通にいい子だなって思っている。

 いつだって元気で、周りに流されない芯の強さも持っていて。

 まあ、本人が『残念美少女なんてよく言われる』って言っていた通り、多少元気すぎるところはあるかもしれないけど、僕はそこも含めて彼女の魅力だと思っている。


 つまりなにが言いたいかっていうと、男とか女とかそういうの関係なしに、人間として魅力的な人だってこと。


 けど、周りの評価はちょっと違う。

「あんな美人な彼女がいてうらやましすぎるぞ、おい」なんて茶化されることは日常茶飯事。


 つまり、陽菜の内面じゃなく、みんな外側しか見ていないってこと。