俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

 クラスの女子みたいにヘンにベタベタされることもないし、連絡先すら知らないから、スマホがうるさく鳴ることもない。

 正直クラスライムから個人的に連絡を取ろうとしてくる女子の煩わしさといったらない。

「ごめんね、気づかなかった」でかわすようにはしているけど。

 だって、一度でも返信してしまったら、もう無視することはできなくなっちゃうでしょ?


 僕はサッカーをするためにこの学校に来たんだ。

 恋をするためじゃない。


 もちろん、恋をしたいサッカー部員だってたくさんいるし、それを否定するつもりもないけどね。

 そんなものは個人の自由でいいって思ってる。


 まあ、『恋愛禁止』っていう部則があったらよかったのにと思うことがないこともないけどね。

 そうしたら、陽菜とウソカノ契約をする必要もなかったのに。


 ……けど、そうなると毎朝陽菜と過ごすあの十分間もなくなっちゃうのか。

 それは、若干寂しい気もするな。


「えーっ、さっすが一花!」

「陽菜、それ本気でホメてる?」

「あははっ。ホメてる、ホメてる」


 あ、陽菜だ。


 今日も中庭のベンチに座って、友だちと楽しそうに笑いながら弁当を食べている。