俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

「とにかくさ、オレは追いつきてーんだよ、咲希に。いや、追いつけないってことはもちろんわかってんだけどさ。それでも、咲希と同じ土俵に立ちたいっつーか。そんなわけよ」


 相手が年上だと、夏目もいろいろ思うところがあるんだろうな。

 それでも隣に並ぼうとがんばってる。


「夏目、やっぱかっけーよ。俺が女だったら間違いなくホレてるわ」

「あのさあ、春田、オレのことバカにしてる?」

 夏目がジト目で俺のことを見る。


「してない、してない! むしろ尊敬してるんだって」

「……なんかまだバカにされてる気がするんだけど」

「だからしてないってば。……とにかく、付き合う約束をしたってことは、前進したってことでいいんだよな?」

「まあ、一応な」

 夏目がほんの少しだけうれしそうな顔をする。


「そっか。よかったな、夏目」

「おう、さんきゅ」


 真剣に悩んでるっぽかったのも知ってるからさ。

 ほんと、素直にそう思うよ。


 俺も夏目を見習って、せいぜいがんばるとするか。

 俺の場合、夏目みたいな前フリがあったわけでもないし、うまくいく保証なんてなんにもないんだけどな。

 それでも、なにもしないで諦めたくない。


 今まで『運命の恋』って、黙っててもうまくいくもんだと思ってたけどさ。

 多分違うんだよ。

『運命の恋』は、自分からつかみに行かなくちゃいけないんだ。