俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

 笹本と笑顔でしゃべる栞奈を見るだけでモヤモヤ……を通り越してムカムカする。

 毎朝悪夢で目が覚める。


 その一方で、栞奈が幸せならそれでいいんだと自分に言い聞かせる自分もいる。


 これって多分、栞奈のことがめちゃくちゃ好き……なんだよな。


「……うん。絶対渡したくない」


 栞奈には、俺の前で笑っていてほしい。


 栞奈が幸せならそれでいいって思ってたけど、違うな。

 俺の目の前で幸せでいてほしい。


「話聞いてくれてありがとな。なんかスッキリしたわ」

「ほんと、清々しい顔んなったな、おまえ」

「朝見かけたときは死にそうな顔してたけどね。その方がずっといいよ」

「そうだな。それで、これからどうするつもりだ?」

 冬島が俺にそう尋ねると、夏目たちも興味津々な目で俺を見る。


「そりゃあ、あれだ。当たって砕けろ! だよ」

 こぶしを握りしめ、元気よく宣言する。


「砕けんのかい!」

 夏目がおもいっきりズッコケる。


「いやほんとは砕けないのが一番なんだけどさ、砕ける覚悟で突っ込んでみるってこと。なんたって俺には十連敗の実績があるからな」

「って、自慢げに言うことじゃねーだろ」

「でも、それが春田くんらしいのかもね」

「砕けずに済むことを祈っておく」

「おうっ、祈っといてくれ」

 三人に向かってぐいっと親指を立ててみせる。