俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

「うん、覚えてるよ。もちろん」

 咲希が静かに言う。


「あの約束ってさ、今でも有効?」

「……ひょっとして海斗、やめたくなった?」

「違うし! オレにはいつだって咲希しか見えてないっつーの」

 慌てふためくオレを見て、咲希がくすっと笑う。


「全然変わらないね、海斗は」

「はあ⁉ 全然変わってるし。オレ、もう高二になったんだからな」


 いつまでもちびっ子扱いしやがって。


 なんだか無性に腹が立つ。

 咲希の態度にも。

 それに……まだまだ子どもだって自覚のあるオレ自身にも。


 そりゃあ、オレには三宅さんのような落ち着きはないかもだけどさ。

 咲希への想いだけは、誰にも負けない自信がある。


 オレはずんずんと大股で咲希に近づいていった。


 そして咲希の目の前で立ち止まると、じっと咲希を見下ろす。


「ほんと、大きくなったよね」

 咲希がにこっとほほえむ。


「そういうの、ほんとムカつく。いい加減ちゃんと男として見てよ」

「……ちゃんと見てるよ」

「ウソだ」

「ほんとだって」

「じゃあ、バイト仲間にオレのことなんて言ってるわけ? 『ウワサの海斗くん』なんて言われたんだけど」

「えぇっ⁉ あー……ひょっとして三宅くん? もうっ、余計なこと言うんだからぁ」

 そう言って、咲希がかぁっと頬を紅潮させる。